〜M61A1バルカン〜

(右の写真はF/A-18搭載用)


世界最高の戦闘機搭載機関砲。開発から40年経過するが今でも改良を続けており米国製戦闘機はすべてM61系列のガトリングガンを使っているといっても過言ではなく信頼性はピカイチであり、故障発生率は1/45000程度であると言われています。
F-104スターファイターに初装備され、例外はF-5フリーダムファイターとF-117ステルスを除く米軍の開発した戦闘機全てに装備されています。(新型のJSFにはマウザー製機関砲が装備されるようですが)

連射速度は6000発/分か4000発分を切り替えることができ、実に1秒間で100発も発射することが可能で弾丸の収束性は8ミル。M61A1を固定し1000フィートの射程距離で8フィートの円内に80パーセントが命中するのに値します。(ミルとは収束性を表す単位)
なお、1回の連続最大射撃時間は3秒で、180発の弾丸を撃つことが出来ます。

しかし砲身の回転が安定化するまでに0.5秒かかり、1秒間に100発発射できるはずのM61A1も最初の0.5秒間は30発しか撃てず、その間弾丸収束性が劣ります。また、戦闘機の平均射撃時間は0.5秒という非常に短い時間であり、これはM61A1の問題ではなくガトリング砲というシステムが持つ弱点といえるでしょう。


F-15Eストライクイーグルは512発(後期では400発)の弾丸を標準装備としており、弾丸には大きく分別するとM50系,M70系,PGU-28があります。M50系列にはM53徹甲弾、M56焼夷榴弾等がありますが、M70やPGU-28は徹甲弾焼夷弾を組み合わせ、単一に仕上げた弾丸で、最近ではほとんどPGU-28を装備しているようです。

新型のF-22に搭載されている物はM61A2という長砲身で初速がより速く、カバー付きでステルス性にも考慮されています。


またM61機関砲は航空機搭載用だけではなく、基地防空用のVADS、艦艇近距離防御用のCIWSなど様々な用途に転用されていることがこの機関砲の優秀性を示していると言えます。


M61A1(写真はF-2A用)
砲身全長 1.86メートル
砲身直径 0.34メートル
砲身寿命 150000発
最大連射速度 6000発/分 4000発/分 切り替え
装弾数 512発および400発(F-15E)
初速 3400フィート/秒
最大射程 3000フィート
弾丸全長 16.8センチメートル
弾丸重量 257グラム
使用国 NATO諸国その他米軍戦闘機使用国




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