〜新世紀のストライクイーグル〜

デビュー戦であった湾岸戦争から早10年。この10年間にF-15Eは兵装搭載能力を中心に多くのバージョンアップを受けました。
AGM-88HARM,AGM-130,AGM-154JSOW,JDAM,AIM-120AMRAAM,GBU-28,PGU-28…これらの兵装は全て湾岸戦争当時には開発中であったり、数が十分無かったり、また運用能力が無かったものです。

エンジンはF100-PW-220よりAB出力で30%出力の高い(燃費も良い)F100-PW-229に変更され、IBM製のCP-1075セントラルコンピューターもCP-1075Cへとより高性能なものへバージョンアップされました。他にもGPSや曳航式デコイの追加など数え上げられないほどのグレードアップが施されました。

唯一グレードダウンされたのはバルカン砲の弾丸数が512から450へと減少したと言うこと程度です。20世紀後半から真のミサイル万能時代に入った今。機関砲弾が減ったところでなんの影響もありません。地上掃射するような戦闘機でもありません。(余談ですが湾岸戦争でF-14が機銃掃射で小型船舶を沈めています。)

執筆現在。低率生産がはじまったばかりの最新型のF-22ラプターに、つい先日F-35として採用が決定されたX-35JSFといったニューエイジのステルスファイターはF-15Eより多くの点で勝ります。

防空網の厚い最重要拠点に対して2000ポンドクラスの爆弾で攻撃を加える場合、F-15EはAGM-130等の長距離からスタンドオフ兵器を発射し、その任務を達成するでしょう。それに対しJSFはステルスであることから、安価なJDAMを直接投下することが可能です。
JSFはF-16やF-18の後継であって、F-15Eの後継にはなり得ませんが、ストライクイーグルの担当するストライクミッションを一部行うようになるのは避けられないでしょう。(JSFが配備されるころにはF-15Eは20歳になります)

しかし、F-15EはF-22やF-35のような戦闘機には真似のできない能力も多く持っています。
それの最もたるものとしては絶大なる兵装搭載能力。JSFが完全ステルス状態で飛行する場合は爆弾を二発とAMRAAMを二発しか搭載することができません。INTミッションをやっている分には問題ないでしょうが、その他のミッションにまわす場合、どう考えても搭載能力が低すぎます。なお、翼下に4箇所のハードポイントを増設することが可能ですが、F-15Eの搭載能力には遠く匹敵し得ないでしょう。

搭載できる兵装種類にも差がでています。全世界の戦術戦闘機で2000ポンドクラスのミサイルを装備することができるのは現在も今後もF-15Eのみですし、ディープスロート・バンカーバスターのような超重量級の兵器も事実上F-15専用でありつづけます。

韓国ではF-15Kの決定が間近であり米国ではF-15Eの増産の話もあり、間違い無く20世紀最高の戦闘機であったストライクイーグルは21世紀にもさまざまな改良を受けて長く活躍するとおもわれます。




当ホームページはフレーム対応ホームページです。