〜燃料気化爆弾〜

CBU-72 FAE1
液体状態で爆弾につめられている燃料を着弾寸前に空気中に放出、空気と攪拌させ最適な混合率になった時点で点火、数十メートルの火球を作り出し全てのものを根こそぎ吹き飛ばすことが可能な大爆発を伴う急激な燃焼をおこさせる、いわばガス爆発を人為的に起こす爆弾です。
衝撃波のみで考えれば通常のTNT炸薬を使った爆弾よりも数倍の爆発力があります。地上は火炎地獄になり、たとえ建物や塹壕に隠れていても全ての酸素を燃焼し尽くし酸素欠乏により窒息死、もしくは急激な気圧の変化により内臓に損傷を受け死亡に至ります。また、超音速でも投下が可能であり戦闘機やヘリコプターに搭載されます。
これら気化爆弾の用途は装甲車両に対してというよりも、「人員の殺傷」にあります。至近距離の場合は高熱で焼かれ、衝撃波により人としての形をとどめずに消し去られるに違い在りません。そのため「見せしめ」的使用法を行い敵兵の士気を下げる精神的兵器の意味合いもあります。

あまりに強力すぎるため燃料気化爆弾は国際的に禁止すべしとの声もあがっておりますが、アメリカは断固拒否しているようです。
下は爆発までの連続写真です。

名称 CBU-72
用途 近接航空支援、地雷除去、陣地構築
重量 500ポンド(227キログラム)
全長 7フィート1.6インチ(2.17メートル)
直径 1フィート2インチ(35.64センチメートル)
弾頭 BLU-73気化爆弾(酸化プロピレン)×3






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