〜FMRAAM〜

Future Medium Range Air to Air Missile　未来的中距離対空ミサイルの略称。
現在アメリカ空軍で最も重要な対空ミサイルAIM-120AMRAAMの射程延長型で、その有効射程距離は100Km以上、速度においてマッハ４を誇るといわれ、現在米レイセオン社によって鋭意製作中とのことです。
FMRAAMは、本来EF2000タイフーンに搭載されるBVRAAM(目視外距離空対空ミサイル)に基づき構想されたものですが、同機はミーティア(隕石)を採用する見込みです。

AMRAAMからの変更点では、まずなによりも目に付くのはミサイルに大きくとりつけられたラムジェットエンジン。ミサイルは発射されるとAMRAAM同様にロケットモーターで加速し、十分高速になった時点でラムジェットエンジンを始動させます。ロケットモーターとラムジェットにより最大マッハ４以上とも呼ばれる速度に到達します。
ロケットモーターが燃焼し尽くして先に停止してもラムジェットは推力を出しつづけ、この二つの組み合わせにより高速度、長射程を生み出すことができるのです。
その他のハードウェア、ソフトウェア共にAMRAAMとほぼ共通のものを用い、AMRAAMを通常装備する戦闘機がFMRAAMを装備する際の変更が極力無いように(というか、無い。)設計される予定です。

誘導方式はAIM-120AMRAAMと相違が無く、中間誘導は慣性・データリンクで終端誘導はアクティブレーダーとなっています。
AWACSの支援の元、この長射程FMRAAMと戦術戦闘機による組み合わせは将来的に航空優勢のあり方を一変させる可能性があります。

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