〜GBU-15〜


スケールは1m

AGM-65と同じ技術を利用した赤外線画像誘導方式で、発射前に目標を映し出した映像でロックオンしミサイルのメモリーに記憶させます。あとは投下後に自らで目標に滑空するので母機が誘導する必要が無く即離脱することが可能です。

「落下」ではなく「滑空」するため通常の爆弾と比較すると射程距離が長く、高高度より投下するとその射程距離は15海里にも及びます。大威力のMk-84を弾頭に装備し、戦略施設を安全に破壊するにはまさにうってつけの兵器です。
しかし、最もポピュラーなレーザー誘導爆弾と比べると値段が非常に高くあまり頻繁に使われることはありません。なぜなら値段の差が10倍もの開きがあるからです。お金に余裕があればこちらを使用したいでしょうがそういうわけにはいきません。

また発射前にロックせずに投下することも可能です。この場合は滑空中に爆弾の前部の赤外線カメラの向きを母機で操作して、映し出された映像をデータリンクで母機に送ることにより、投下後に目標をロックすることができます。この投下方法を行うとカメラに映し出せないような距離から投下することが可能です。ただし、AN/AXQ-14データリンクポッドを装備している必要がります。

GBU-15にロケットモーターを装備させたAGM-130というミサイルも存在し、こちらは射程距離が倍になりました。

湾岸戦争では戦略施設の破壊や、燃え盛る燃料タンクの燃焼を食い止めるためパイプラインの破壊などに使用されました。
GBU-15はF-111とF-15Eにのみ搭載が可能です。

名称 GBU-15
用途 戦略施設攻撃
重量 670ポンド(301キログラム)
全長 12フィート10.5インチ(3.91メートル)
直径 18インチ(45センチメートル)
翼幅 4フィート11インチ(1.49メートル)
弾頭 2000ポンド(907キログラム)Mk-84普通爆弾
誘導方式 IR赤外線画像認識ホーミング
最大射程距離 15海里
単価 245000ドル(2817万円)







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